いいの?
(ナレーション) そこへ、ただし君が来ました。ただし君は村一番のいじめっ子。
(みどり) 「ただしくんが来た。ねえ、また意地悪されるよ。逃げようよ」
(まこと) 「ただしくん少し意地悪だけど森の抜け道とか、お魚さん上手に捕まえるんだよ」
(みどり) 「でもー」
(ときお) 「前にただしくん、なっちゃんをいじめてなっちゃん泣いてたよ」
(ナレーション) そうこうしている間に、
(ただし) 「まこと、おまえ魔法使えるんだってな。使って見せろよ。どんな事が出来るんだ!」
(まこと) 「うーーん、みんなをニコニコ笑顔に出来るんだよ」
(ただし) 「ニコニコ笑顔って、何だそれ」
(ナレーション) まことくんは少し困って、
(まこと) 「欲しいものが出てくるんだよ」
(ナレーション) なんか、少し違うかなと思いながらも魔法の杖を空にかざしながらちょっぴり得意げ。
(ただし) じゃー、僕は父ちゃんが持っているような釣り竿を出してくれ」
(ナレーション) やっぱり、違う。
(りん) 「みんなをニコニコ笑顔の幸せいっぱいにしてあげてね」
(ナレーション) と、りんちゃんが言っていた事とは。
でも、引っ込みがつかなくなったまことくんは、
(まこと) 「でもただし君が喜んで幸せな気持ちになるんだから」
(ナレーション) と、自分に言い聞かせて
(まこと) 「じゃー、いいよ。釣り竿だね」
(ただし) 「おおう」
(ピカ…キラキラキラ)
(ナレーション) ただしくんの手には一番新しい釣り竿が。ただしくんは大満足。ニコニコ笑顔になりました。
さっそく釣りにでかけていきました。
(まこと) 「なんだ。これでいいんだ。ニコニコ笑顔で幸せ気分になってくれた」
(ナレーション) うれしかった。それと、意地悪のただしくんが僕には優しくしてくれる。
うれしくなってりんちゃんに伝えたくなって大きな木の下に向かいました。
—–