『執着からは 何も生まれぬ
思いや 考えも 同じぞ
己から 生まれるものは 愛と智慧ぞ
それを生かし 生きよ』
【私なりの読み解き】
「執着からは 何も生まれぬ」
私達は全てと言ってよいほど
誰しもが何かに執着します
「もの」「お金」「人」…
今自分の周りにあるもの全て執着でしょう
執着とは手放せないこだわりや
手放すのが怖いもの、すがるものです
私達の考えの中で一番身近なものは
人への執着です
「彼なしでは生きていけない」
「子供」など、大切な人から
いつの間にか執着に変わっていっている事に
気付きたいものです
私達は「淋しい」という感情から
1人である事に「恐怖」を感じます
しかし、人に執着する事は
相手を束縛してしまう事と同じです
その他に物質的な物にも執着します
身近では「携帯電話を放す事が出来ない」
これも執着と言えるでしょう
「もの」や「お金」に対してもそうです
この部分は「欲」も絡みあい
「満たされたい」と言う感情からでもあります
十二分に満たされている時はあまり感じませんが
目減りする事に「恐怖」を感じます
つまり人は「減る」事に対して
「恐怖」を抱くようです
そうならないように執着するのだと思います
しかし、「存在するもの」はいつかなくなります
それに執着すると、生みだそうとする考えや
生みだせる力を信じられなくなります
だから何も生まれないのでしょう
「思いや 考えも 同じぞ」
前記の「物質的」なものだけでなく
ここでは感情や思考も同じであると言っています
執着から湧きおこる感情
また、感情から湧きおこる執着
重いものを感じます
そう考えると、人は執着なしで
生きられないのではないか
と感じるほどです
「己から 生まれるものは 愛と智慧ぞ」
私達、人は自らの足で立ち
その足で歩むことが大切です
いつもお伝えするように
誰かに幸せにしてもらう
誰かに答えを出してもらう
誰かに導いてもらう
誰かではなく自分自身である事
執着していると力を借りることになるので
自ら生みだそうとは考えにくくなります
愛もハート、心から湧き出る感情の1つで
それも生みでなくなります
その為、愛して欲しい…と、求める愛になり
執着が始まります
私達には無限の可能性と潜在的能力が
秘められています
その果てしない智慧は今知っている知恵を
遙かに超えるもので
それを引き出すにはこの執着は邪魔になるようです
「それを生かし 生きよ」
私達は執着する事から解放されると
想像もつかない可能性が引き出されます
あらゆるものを求めなくても、与えられ
全てに満たされるのです
湧き出る愛と智慧を生かし
不安のない生活が保障されるのでしょう
私達にはそれができるのです
出来ないと思っているは
自分自身のみです
冒頭の「執着からは 何も生まれぬ」
生みだす事の出来ない「執着」に
「執着」する必要はないのかも知れませんね
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